ツールを知っているかどうかが人生をもっと気持ちいいものにする

私が大学生の時、研究で大量のデータを加工する必要がありました。
データを自分の研究に合うように足し合わせて、集計する作業や、
紙ベースのデータをひたすら鬼のように入力する、みたいなことをやっていました。
今思うと若いからできてたな。。。という力技が多かったですね。

私の大学は4年生で研究室に入り、大抵の学生は大学院2年まで3年間在籍します。
私が大学院1年生の時、衝撃の事実を教授から告げられ、今までの自分のアホさ加減を痛感した出来事があります。

教授の一言に驚愕。。。

いつものように教授と研究について打ち合わせをしてると、データ整備からやり直す必要が出て来ました。
まじすか。。。
思わず呟いてました。
なぜって、そのデータ整備するのに1時間以上かかる事が分かっていたからです。
しかも今までも何度も何度もやり直ししてたのですね。
そしてミスが許されない細かい作業なので、神経を使うのです。
最後のチェックでミスってたら最初からやり直しですからね。
研究ですから、仕方ない事とはいえ、やっぱり嫌だなぁと思わずため息が出てしまったわけです(笑)

そんな時。。。
教授が一言、
「どないしたん?」
「いや、データ整備やり直しか、と思いまして。。。」
「え?sumif使えばええやん」
「はい?sumif?なんですかそれ?」
「え。。?知らんの?」

sumif というのはエクセルの関数の事で、それを使うと私が1時間以上かけて作っていたデータがたった数秒でできてしまう、というものでした。
教授は実際にやってみせてくれました。
あの時の衝撃といったらないですね。
おそらく一年半で私はそのデータ整備を50回以上はやっていると思います。
あの無駄に頑張っていた時間は何だったのか?激しい喪失感。。。

あの時教わっていなかったら?

恐ろしいのはその時たまたま教授に教わったからそれ以降は大丈夫だったものの、
教わっていなかったら私だけでなく、研究室の後輩もずっと手作業だったであろう事です。
とんでもない損失ですね。

このように自分が気づかないうちに便利なツールが世の中に登場している事がある事を思い知りました。
今はエンジニアという仕事柄、なるべく仕事を効率化しようと考えています。ですがまだまだ知らない便利なツールがたくさんあるのだと思うと、ただただ恐怖ですね。

常日頃アンテナを張って、生産性を上げれるようにしていかないとあっという間に置いていかれるのかもしれません。

ツールを使う時に気をつけるべき事

世の中のITツールはとても便利なものです。
しかし私から見て多くの人はあまり使いこなしてるとは言えません。
バカとハサミは使いよう、という諺にもあるように、ツールも使い方次第で効果を発揮するかどうかが変わって来ます。

良くあるのが、このツール入れればなんでもできますよ!という妄想ですね。
ソフトウェアを魔法の箱と勘違いしているケースです。
ツールはあくまでツールでしかないので、ある目的を達成できれば十分なものです。
それを関連している機能全て欲しい!と欲張ると、結局1つも使いこなせずに終わります。
目的が明確でないからですね。
ツールを導入するときはまず目的を自分の中で明確にすることです。
そうしないとツールをなんとなく使ってみたけどあまり意味なかったな。。。という事になります。

なにかを切らなくてはいけない場面で、ハサミを使うのか、チェーンソーを使うのか、手でちぎった方がいいのか?
キチンと見極めないと、紙一枚切るのにチェーンソーを使っていたら逆に効率が悪いですね。

まず目的を明確にしてからITツールを導入するようにしましょう。

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