システムを今すぐ有効活用するためのSIerが教えたくない秘訣

先日ぽっかり空いた仕事の合間に、表参道の銭湯に行きました。
アメトークの銭湯大好き芸人?でも出てた場所だと思います。
銭湯でサウナ、水風呂のループが大好物なんです。

ところが。。。
なぜかその日は休みでした。ホームページには営業中と書いてあるのに。。。
でも休みなのはしかたありません。
急遽他の銭湯を探して行きました。新宿まで行かないと無かったんですが意地になってましたね。

人間は変更に強い

私がやっていない銭湯を見て、すぐに行き先を変えたように、人間は想定してない事態が起きても、状況を判断して新しい選択をする事ができます。
あまりに当たり前すぎてその凄さがわからないと思います。ですがこれをシステムで再現しようとするともの凄い大変です。

システムは想定していない出来事には対応できない

世の中は人工知能ブームですが、まだまだシステムは人間ほど想定していない出来事に対して柔軟に対応できません。
あくまでも想定された制限の中で答えを導き出す、という場面で力を発揮するだけです。
SF映画の影響で、人工知能さえ導入すれば機械が全部やってくれるんでしょ?と思ってる方もいるみたいですが、そんなレベルまで技術は追いついていないです。
ちゃんと人工知能技術を調べると、あと2段階くらい技術的なブレークスルーが無いと無理そうだとわかります。
この本を読んでみると良いでしょう。

システムはドミノ倒し

よく、これ全部システムで出来たら楽で良いじゃん!みたいな話を聞きます。
大甘です。はっきり言って甘すぎます。
食品加工会社の工場がテレビで取り上げられる事がありますが、いまだに手作業でないと出来ない工程がありますね。
それと同様にシステムも全てを自動化するのはとても難易度が高いのです。
逆に適度に人手で運用していく仕組みにする事で、とても柔軟に対応できるシステムが出来上がります。
といってもなぜそうなのかわからないと思います。
システムというのは巨大なドミノ倒しのようなものです。
あるドミノを倒したら最後のドミノまで綺麗に倒れるように調整しながら作らなくてはいけません。
ドミノ倒しは一回成功すれば良いだけですし、体育館のような真っ平らで変な邪魔のない場所で作られますね。
システムは違います。
何百回、何千回とそのドミノ倒しが行われますし、どこからか鳥が進入して重要なドミノを奪っていったり、幼稚園児が紛れ込んで変なとこから倒したり、考えられない様な事が起こります。
そこで鳥が入ってきても幼稚園児が紛れ込んで来ても人間がすぐに対応できる様にしておけば大事にはなりません。
人間が1人もいない場合は、そんなことは出来ませんね。

全て自動化するのは幻想なのか?

お金と時間をかければ、鳥や幼稚園児に負けない絶対に想定通り倒れるドミノ倒しも作れるでしょう。
システムも同様です。
問題は、お金と人手を使いたくないからシステム導入したいのに、そのシステムを作るためにそれ以上のお金と人手がかかってしまう事です。
少し人手をかける余地を残して考えるだけで、手っ取り早く使い勝手のいいシステムが作れます。
なぜ自動化したいのか?そもそも自動化する必要があるのか?をちゃんと見極めましょう。

ちなみにSIerの営業は「全て自動化しましょう!そしたらこんなに楽に・・・」と言うでしょう。なぜならその方が魅力的に聞こえるし、高く売れるからです。

幻想を抱かせた方が高く売れるのです。

その手法が間違っているとは私は思いません。ですが買う側の人間としては、あまり幻想を見すぎるのはやめた方が賢明ですね。

関連記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)