スコアをつければモチベーションをあげられる

「スコアをつければ組織は動く」(ダイレクト出版)を読みました。
私は個人事業主なので、組織を運営しているわけではないですが、自分のパフォーマンスを上げるのにすぐ使えそうです。今回は使えそうだと思った部分を紹介し、今後私がどのようにスコアをつけていくかを宣言します。
もしご興味あればいい本だと思うので購入してみてください。(探してみたら、ダイレクト出版から購入するリンクがなくなってますね。。いい本だけどあまり売れてないのでしょうか。)

スコアとは?

スコアはご想像の通り数値をつける、ということです。経営だと売上や利益は当然のようにチェックすると思いますが、それは経営者の仕事。現場の労働者には自分の行動が売上を左右するとはなかなか実感をもてないものです。
そこで売上を上げるためには、あなたにはこれをしてほしいですよ、という指標をスコアとして記録するといいよ!というのがこの本の趣旨です。

どんな指標を記録すればいいのか?

数値管理しろってことね。と思った方が多いのではないでしょうか?
著者は1つ重要なポイントをあげています。それは「ポジティブ」な数値を記録すること、です。
数値管理というと、「ネガティブ」な数値を記録しがちです。例えば、遅刻日数、欠損率、クレーム数などなど。「ネガティブ」な数値はいけません。
スコアをつけることの意義として、スコアをつけること自体をゲームにすることができ、自発的に改善していくことがあげられます。「ネガティブ」な数値にしてしまうと、スコアをつけることが罰則のように感じられてしまうのです。
この本にあげられてる例として、ある会社の欠勤率の事例があります。今まで欠勤率をスコアとして記録していた会社がありました。どんなにがんばっても4%程度は欠勤してしまうという状況です。欠勤というのは「ネガティブ」ですね。そこで、出勤率をスコアとして記録するようにしたのです。4%ではなく、96%にしたのですね。そこからさらに、部署ごとに100%にしたら報奨を出す、というように「ポジティブ」な指標にしたら、だんだんと改善していったというのです。

ゲームのように仕事をする

スコアをつけることもともとの考え方は、スポーツからきてるように思います。仕事だと面倒くさがって文句ばっかりいっているような人が、ゴルフになると何時間もボールを打って、歩いて、数値を記録する、という重労働を楽しんでやるようになります。
これがスコアの魔力なのだ、と著者は言ってます。
私も大学時代、ロードレース(ツールドフランスというとわかるでしょうか)をやっていたので、とてもよくわかります。箱根をひとりでハァハァいいながら登っている時、「あれ?俺何でこんなつらいことしてんだろ?」とふと我にかえることがありました。冷静に考えておかしいですよね。箱根を自転車で上るなんて、お金もらっても嫌な重労働なはずです。
でも当時はすごく楽しんでいました。それは箱根を上る時間をスコアとして記録していたからです。過去の自分と対決して勝った時の喜びはなんともいえません。

他人との比較ではなく、過去との比較が重要

私が重要だと思った点として、スコアをつけるときに他人との比較を重視するのではなく、過去のスコアとの比較が大事だという点です。これは本の中でも触れられています。
ロードレースをやっていた時、大学からはじめたこともあり、2年くらいは試合で結果を残すことができませんでした。やはり結果がでないとモチベーションも下がります。そんな時とりいれてうまくいったのが、山でタイムトライアルをすることです。
なぜうまくいったのか?を考えると、過去の自分との競争だから楽しい、という点があります。
試合で結果を残す、というのは、どうしても他人との比較になります。日本のロードレースの場合、初心者は完走することすら難しく、周回遅れで途中リタイアとなってしまいます。途中リタイアだと、自分の成長具合がまったくわからないんですよね。
あとチーム内での比較もよくありませんでした。自分が成長した分、チームメンバーも成長しているので、相対的に自分が成長している実感が少なくなってしまいます。
その点、タイムトライアルは先週にくらべて1分縮んだ!!みたいな快感がありました。こうなってくると楽しくなってしまいますね。
この本の中では、例としてゴルフをあげています。ゴルフは初心者でも熟練者でも一緒に楽しんでいます。それはスコアという明確な指標があり、それぞれのレベルで目指すべきスコアをつけることができるからです。
なるほど、うまくできてるなと思いました。

どうやって生活にとりいれるか?

さて、せっかくいい知識を学んだので、実践しなくては意味がありません。そこでスコアをつけることをやっていこうと思います。
ソフトウェアエンジニアとしては、なるべく楽に入力できて、管理がしやすいものを選択したいです。そこでGoogle フォームを使うことにしました。
Googleフォームなら、iPhoneからも簡単に入力できますし、結果をGoogle スプレッドシートで管理できるので、グラフ化して分析するのも容易です。
作り方などは検索していただければたくさん出ますし、以下の記事みたいなのを参考にして貰えばいいと思います。
http://hoomey.net/googledrive-study-5/

実際に何をスコアつけるのかはちょっと悩みました。結果として、読んだ本の数、事業のタスク消化数、執筆ブログ数、運動時間を指標としました。
他にもいろいろスコアリングしたかったのですが、本には5つくらいに絞るべきと書かれていたので絞り込みました。
こんな感じになりました。

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スプレッドシート(データ溜まったらグラフ化します)

どうなるかわかりませんが、楽しくやっていけたらと思います。

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