高学歴で優秀な人材を採用している中小企業の秘密

top-secret-1726358_1280中小企業には優秀な人材はこない。これが定説であり、常識です。
運良く入ったとしてもすぐに辞めてしまう。。。そんな悩みも多いでしょう。
ですが、中小企業どころか社員数1桁しかいない会社にもかかわらず、有名大学出身で大企業で経験積んだ人材が、安月給で朝から晩まで馬車馬のように働いている業界があります。

それは。。。
ITベンチャー企業です。

私は理系の一橋と言われる東京工業大学を卒業後、IBMに入社、その後ITベンチャーのランサーズに入社しました。
今でこそ社員数3桁のベンチャー界隈で有名な会社になっていますが、私が入社した時は、社員数8人、アルバイト含めても20人に満たない人数でした。
そしてランサーズでは、高学歴、大企業出身者がゴロゴロいました。筑波大学卒NTTデータ出身エンジニア、大阪大学卒リクルートのトップ営業マン、日本生命の経営企画室やっていた超エリートなどなど。
そして彼らは私も含め朝から晩まで文句も言わず、(少なからず私は文句ありましたが(笑))働いてたわけです。
なぜこんなことができていたのか?
それは、
ランサーズには多くの人を惹きつける理想的なビジョンがあるからです。

理想的なビジョンとは?

ランサーズのビジョンは、時間と場所にとらわれない新しい働き方を作る、です。
もしこのビジョンが実現すれば、世の中の働き方が全て変わるわけです。産業革命並みのインパクトがあります。
このビジョンの 素晴らしいところは 世のため人のためになること、そしてインパクトがとても大きいことです。

優秀な人材が求めていること

有名なマズローの欲求五段階説でいうと、優秀な人材は自己実現欲求が強い人種が多いです。
特に有名大学出身の人は、もともと家が大金持ちではないにしろ、それなりに裕福な家庭で育っている人が多いです。
そのため、お金を第一に求めるよりも自分のやりたい事や自分の力を試すような事に挑戦したいという人が一定割合います。
更にそこに、今の新卒採用での弊害が加わります。大学卒の新卒採用では、悪名高い自己分析をさせられます。そしたその会社に入ったら何をしたいのか?みたいなことを真面目に聞かれるわけですね。
ここはもう知らない人はビビるくらい若々しく素敵な夢を若者たちが語る場になります。
かく言う私もITでもっと世の中を便利にしたい!なんてIBMの面接でのたまい、合格したクチです。
入社してから上司にいじられましたが(笑)
ところが、大企業というのは、そんな夢と希望に満ち溢れた新人を、夢とはかけ離れたルーティンワークに従事させます。全ての会社がそうではないでしょうが、周りの話を聞く限り、新人は言われたことやってりゃいーんだ!形式でなかったとこは少なそうです。
ビジネスとしては正しい事です。知識も経験もない人材を難易度の高い仕事につけるのはリスクですよね。先人達が磨きに磨きをかけた、誰がやっても90点を取れる仕事を100点目指せ!とやらせる方が合理的です。
大企業の仕事の品質を体感出来ますし、勘のいい人なら、どこを気をつければ誰がやっても90点が取れる仕事になるのか?を見抜くことも出来るかもしれません。
ですが。。。

概してこういった仕事は誰でもできるように磨き上げられているため、優秀な人ほど退屈に感じます。
そこへベンチャーの転職案内が。
裁量もあり、やりがいもあって、社会的意義もある。私たちと一緒に世界を変えませんか?と。
これで良い大学卒の優秀な(勘違いも含め)人はイチコロです。

実際ランサーズの社長はすごいスカウト力でした。
毎月のように経営者が喉から手が出るほど欲しがる人材を入社させてた時期があります。
それもランサーズのビジョンあってこそだと思います。

自社のビジネスでは難しい?

ランサーズならともかく、自社のビジネスではそんな大層なビジョンなんて描けないよ、という声が聞こえてきます。
難しく考えすぎてるのかもしれません。
ベンチャー企業の掲げてるビジョンをいくつか見ると、ポイントがわかると思います。
ポイントは、私たちが世の中を変えるサービスを生み出すこと、です。
どんなビジネスでも大きなビジョンを描けるはずです。

 

クックパッド
毎日の料理を楽しみにする Make everyday cooking fun!

 

クラウドワークス

働くを通して人々に笑顔を

 

スタートトゥディ

世界中をカッコよく、世界中に笑顔を

 

とにかく売上だ!利益だ!ビジョンなんて金にならん!!という方もたくさんいると思います。
ですが、一度大きな夢を描き、社員に語ってみてください。明らかに社員の反応が違うはずです。

かの本田宗一郎は、しがない町工場だった頃から、朝礼で世界のホンダにする!!と意気込んでいました。
また私の古巣であるIBMは、創業当初の台所用量りを売っていた時から、International Business Machines(略してIBM)と社名をつけていました。
このくらい大きく考えてちょうどいいのだと思います。
ぜひ考えてみてください。

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