Webエンジニアにおける経験者の定義

最近Web周りの技術を初心者に教える機会が増えてきたので未経験者と経験者の違いを定義しておきたいと思います。
新しくWebエンジニアを採用する時はこういった点に注意して採用すると間違いないかなと思います。

経験者が持っているスキルとは?

私が考える、経験者が持っているスキルとは、検索力だと考えます。
ある課題を解決するために、どうしたら良いのか?を適切に調べ、提案し、実装する事が出来たら、Webエンジニアとして一人前だと思います。
良くPHP経験何年、みたいなスキルの聞かれ方をするのですが、正直あまり当てにならないと思っています。
PHP経験無くても、検索力さえあれば他の言語で経験あればすぐにある程度出来るようになります。また、経験年数が長くても、自分で課題解決方法を調べて考え、他人の批判にさらされた経験が無ければ、全く役に立たない事もあり得ます。
現状の言語何年経験したか?という尺度は、技術のわからない人材業界の営業マンが、わかりやすく説明するためのものにしか過ぎないです。
以前そういった営業マンの方と話させていただいた時、言語経験をまるでRPGゲームの武器か何かのように考えているのが伝わってきました。
ちょっと特殊な言語の案件があるので、話を聞きにいった時のことです。私からすると特殊な言語とはいえ基本は変わらないのと(関数型言語ではないです)、使ってる人達も研究使うから仕方なく覚えたみたいな人達らしく、経験ないとはいえ全く問題ないと感じました。
ですが経験がない、と言うだけで未経験者として扱われてしまい、結構な違和感を感じたものです。
確かにバリバリ特殊な言語使って、その言語に愛着あるようなエンジニアばかりの会社だとしたら難しいかもしれませんね。
だだ私からすると経験がないと言うだけで落としてしまうのは勿体無いし、選択肢も狭まってしまうのにな。。と感じます。

検索力とは?

では検索力とはなんでしょうか?
検索力は3つに分けられます。課題整理力、検索ワード構築力、情報選別力です。

課題整理力

課題整理力とは、自分のわかっていること、わからないことを適切に整理する力です。特にわからないことを整理出来れば、それさえわかれば良いのですから、次にやる事が明確になります。
初心者の方はわからない事がわからない!終いには全部わからん!と投げ出してしまいがちです。初めてのことで、いきなりいろんな情報に触れるとそうなってしまいますが、落ち着いて自分の勉強してきた事を振り返り、自分がわかっている事を確認してみましょう。

検索ワード構築力

検索ワード構築力とは、わからないことをGoogleで上手く調べるための検索ワードを推測する力です。結構多いのがわからない事を文章そのままで検索してしまう人ですね。。。
文章そのままだとなかなか良い検索結果になりません。
例えばPHPとHTMLって何が違うの?と思ったら、PHP HTML 違い、と検索しなくてはいけません。
初心者のうちはこの検索ワードを作るのに結構苦労します。私もそれなりに大学やSEとしてGoogleは使いこなしているつもりでしたが、Webベンチャーに転職してプログラミングするようになってからは、何度ももっとちゃんとググれ!と怒られました(笑)
ここはどんなワードを入れれば目的の情報にたどり着けるのか?と考えられる経験がどうしても必要になってくるため、辛抱強く検索しまくる必要がありますね。

情報選別力

最後の情報選別力とは、検索して出てきた情報のうち、有益なものを見極め、組み合わせる力です。
Googleが良い情報を見極めて上位表示してくれてはいますが、まだまだWeb上にはわけわからない情報もたくさんあります。自分の課題解決に役立つものを見極め、エンジニアならば実際に動くものを作って試してみる、という力が必要なのです。

この検索力さえあれば、世の中で使われてるアプリケーションはだいたい作れるようになります。
そこまでいけば経験者として名乗ってもそんなに恥ずかしくはないかと思います。

 

 

 

エンジニアを採用する際にも上記の点を確認するような聞き方ができると良いですね。
少なくとも〇〇経験何年、よりはエンジニア側の印象も良いかもしれません。

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